2024年(令和6年)9月30日から放送スタートしたNHK連続テレビ小説「おむすび」は、つまらない、離脱したという声も目立ちますが、そんな「おむすび」の脚本家は誰なのでしょうか?
気になりますよね?
「おむすび」で脚本を担当するのは同じく2024年にスタートして話題を集めた「無能の鷹」も手掛けた根本ノンジさんです。
この記事では、脚本家・根本ノンジさんについて紹介していきます。
「おむすび」の脚本家は誰?
朝ドラ「おむすび」の脚本を担当しているのは根本ノンジさん。
昨年、秋より始まったNHK連続テレビ小説「おむすび」は、人気女優の橋本環奈さんを主演に迎えてスタートしたにも関わらず、視聴率は13%前後と苦戦が続いており、既に朝ドラ視聴率ワーストも心配されはじめています。
SNSでも、「すぐ離脱した。」「つまらない。」などの評価も目立ちます。
実際、私の家族は全員朝ドラファンですが、父・母・姉も離脱した、と言っています。
私の両親の場合、「おむすび」は前作の「虎に翼」と比べて、何が伝えたいのかがわからないと話していました。
「つまらない」という方たちの中には「脚本が良くないのでは?」「誰の脚本?」との声もみられます。
確かにドラマは脚本が肝ですよね。
私も誰の脚本なんだろう・・・?というのは気になりました。
「おむすび」の脚本家・根本ノンジさんは、なんと、「おむすび」と同時期にはじまり、菜々緒さん主演の無能キャラが大きな反響を呼んだ金曜ナイトドラマ(テレビ朝日系)「無能の鷹」も脚本を手がけていたそうです。
朝ドラとナイトドラマの脚本を同時期にこなしてしまうのは、驚きですよね!
未だかつて朝ドラの脚本家がナイトドラマと掛け持ちしていたことはなかったのではないでしょうか?
視聴者の反応も芳しくなく、おまけに掛け持ちで製作した脚本となると、「朝ドラの脚本、もしかして手抜いた?」と思っちゃいますよね(笑)。
「おむすび」は脚本家・根本ノンジのオリジナル脚本?代表作は?
「おむすび」は根本ノンジさんのオリジナル脚本です。
「え?ホントに?」と意外に思いませんでしたか?
漫画原作に定評のある脚本家・根本ノンジさんが、朝ドラという大舞台でオリジナル脚本をもってきたことには、私も驚きました。
「おむすび」では、元号が平成に変わった日に福島県・糸島で生まれたヒロイン・米田結(よねだ ゆい=橋本)が、自分らしさを追求するギャルに目覚め、その後、人を支えることに喜びを覚えて栄養士を目指す軌跡が描かれます。
私は、朝ドラでは珍しい「ギャル」をテーマとして取り上げた点に注目して観ています。
また、根本のんじさんの独特の世界観も楽しみです。
脚本家・根本ノンジさんの代表作
「正直不動産シリーズ」
「監察医朝顔」
「パリピ孔明」
「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」
「サ道」
人気漫画を原作として多くのドラマ作品を手掛けており、実はとても人気の脚本家です。
「おむすび」と同時期に放送していた「無能の鷹」も含めて原作漫画の意図を丁寧に汲み取りつつも、映像ならではのブラッシュアップを加えたことで、誰もが見やすく質の高いコメディドラマになっていることが特徴です。
私は「監察医朝顔」と「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」が特に好きで、ドラマの登場人物が全員魅力的で、笑いあり・涙ありの感情が揺さぶれる作品でした。
俳優さんの魅力をうまく引き出しているなぁといつも感心します。
「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」では永野芽郁さんと戸田恵梨香さんとムロツヨシさんの掛け合いが面白くていつも笑わされていました。
「おむすび」でも時々ギャグっぽいシーンがあるのは、根本ノンジさんならでは、ですよね!
「おむすび」の脚本家・根本ノンジの評価は?「おむすび」がつまらないと言われる理由
「おむすび」の脚本家・根本ノンジさんはお仕事ドラマの名手でもあり、脚本家として高い評価を得ています。
「おむすび」と同じくNHKで放送された「正直不動産」では、あるきっかけで嘘をつけなくなった営業マンが正直なセールスのみで物件の売買に励む様子を描いています。
原作のセールスらしからぬセリフ回しや予想を裏切るどんでん返しの展開を存分に活かしており、原作ファンも含め幅広い層の視聴者の支持を集めました。
ときおり不動産の専門的な知識を視覚的に説明する情報性も加えられており、私も鑑賞しながら、いつの間にかメモをたくさん取っていました。
楽しみながら学べる、まさに良質な脚本の「お仕事ドラマ」だと感じました。
「おむすび」がつまらないと言われる理由
人気脚本家・根本ノンジさんの評価に反して、「おむすび」がつまらないという声が目立つのはなぜでしょうか?
その理由としては、視聴者が平成のギャル文化に共感できないことが挙げられそうです。
朝ドラの視聴者層はギャル文化を経験していない?!
最も朝ドラを観ている視聴者層は、50代以上の男女といわれています。
「おむすび」で米田結(橋本環奈)がギャルになる2004年には、コアな視聴者たちは30代となり子育て世代に突入しており、「ギャル文化」といわれても、懐かしい気持ちにはなれず、共感できないままに離れていってしまったと考えられます。
主人公が本格的に栄養士を目指しはじめてからも『ここで「ギャル」の要素を登場させる必然性がないのでは?』と、私も鑑賞していて違和感をもってしまう話も多々ありました。
「おむすび」と「無能の鷹」は同じ脚本家!?評価の明暗を分けた理由とは?
「おむすび」と「無能の鷹」はどちらも脚本家・根本ノンジさんの作品です。
視聴率に苦戦する「おむすび」とは対照的に、「無能の鷹」はTVerの見逃し配信の再生数が同枠過去最高の100万回超えを記録するなど、多くの視聴者の心をつかむ結果となりました。
評価の明暗を分けた理由は「共感しやすさ!」といえそうです。
2人の主人公の登場シーンで見られる共感しやすさの違い
「おむすび」は、海に帽子を落として泣いている子どものために、主人公・米田結(橋本環奈)が制服のまま海に飛び込むシーンから始まります。
「米田家の呪い」として、話題になり、「朝ドラらしいスタート!」と肯定的なコメントも見られました。
私も朝ドラらしさには同感ですが、海に落ちていく結(橋本環奈)を観ながら「いや、帽子のためにそこまでするかな?」と感じてしまいました。
SNSにも、「これはやりすぎ。」「単なる’あまちゃん’のオマージュでは?」とストーリーに共感できなかった視聴者の投稿が見られました。
「無能の鷹」では、デキそうな見た目の主人公・鷹野ツメ子(菜々緒)が入社して3ヶ月ホチキス留めしかしておらず、社内ニートになっています。
鷹野(菜々緒)の周りで「これでいいのか?」「スモールステップで育てていこう。」と気を遣いながら同僚たちが話し合ってる場面で、私も「わかる!こういう場面あるな。」と思わずニヤッとさせられました。
SNSでも、多様性、Z世代を受け入れながら働くことを強いられているコア視聴者の世代から共感の声が集まっていました。
「気を遣い過ぎの世界観がリアル!」「実際、鷹野さんがいたら(自分なら)どうするか考えてしまった。」とドラマに引き込まれたというコメントが多く見られ、視聴者のニーズに合った共感力抜群の登場だったといえます。
「おむすび」の脚本家・根本ノンジについてのまとめ
「おむすび」の脚本家・根本ノンジさんについてご紹介しました。
これまで沢山のドラマを制作されており、既に人気も実績もある脚本家であることがわかりました。
そんな中、朝ドラ「おむすび」に限っては「つまらない」「面白くない」などのネガティブな意見が多く見られたのは、やはり朝ドラを見ている視聴者層にハマらなかったことが大きいでしょう。
「おむすび」が仮にナイトドラマで放送されていたら、ここまで評価は低くなかったかもしれませんね。
ただ、「おむすび」と同時期に「無能の鷹」も手がけていたとなると、器用な方だと思うので、最終話に向けて視聴率を挽回できるように何か策を考えているかもしれません。
私は途中離脱せず、最後まで「おむすび」を見届けたいと思います。
最後まで読んでいただき有難うございました。
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