2024(令和16)年4月1日から放送スタートしたNHK連続テレビ小説「虎に翼」は日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルにした昭和の法曹界が舞台の物語。
ヒロインの猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じるのは、伊藤沙莉。
ついに最終回を迎え ”虎に翼ロス” がしばらく続きそうです。
「虎に翼」は脚本・演出はもちろんのこと、個性豊かなキャスト陣たちが作品をより良いものにしてくれたと感じています。
そんな出演者の方々の役柄やそのモデルとなった人物・出演者自身について深掘りします。
今回は岡田将生演じる星航一について、ヒロインの猪爪寅子(佐田寅子)との関係性や物語の展開、モデルとなった人物についてまとめました。
是非最後まで読んで下さいね★
「虎に翼」岡田将生演じる星航一は寅子の再婚相手!?
NHK朝ドラ「虎に翼」に登場する岡田将生演じる星航一の存在が気になりますよね?
星航一のモデルとなった三淵乾太郎さんはドラマと同じく判事で実際に三淵嘉子さん(猪爪寅子のモデル)の再婚相手となった方です。
ふたりの出会いはドラマと同様、嘉子さんは乾太郎さんの父・忠彦さんが本を出す際に手伝った一人だったようです。
さかのぼると、嘉子さんが尽力した家庭裁判所の設立に対し、当時は風当たりが強い中、理解者として、見守ってくれていたのも、最高裁長官だった忠彦さんでした。
そうしたご縁もあったので、忠彦さんが亡くなった際、嘉子さんはお悔みに行ったこともあったそうです。
あくまで推測ですが、その際、お父さんにお世話になったご挨拶などを通して、嘉子さんと乾太郎さんは顔を合わせていたかもしれません。
「虎に翼」岡田将生はいつから出演しているの?
第14週「女房百日 馬二十日?」(第66〜70話)で岡田将生演じる裁判官、星航一が初登場しました。その登場シーンは・・・
岡田将生が演じる星航一は初代最高裁判所長官の朋彦(平田満)を父親にもち、自らも裁判官というキャラクター。
温和な性格ですが笑顔の奥の本心は誰にもわからない。「なるほど」と意味深に頷くシーンが印象的で、そんな航一に寅子は「この人・・・何だか・・・とっても・・・すんごく・・・やりづらい」と尾野真千子の語りで心の中が語られていました。
初登場の回ではSNS上に「クセ強がまた一人」「第一印象悪っ!」などと視聴者からの印象も悪かったようですが、個人的には岡田将生ファンなのでこのクセ強加減がむしろ待ってました!という気持ちで見ていました(笑)。
個人的には岡田将生さんはサイコパスな役を演じるのが上手な印象を持っていますが、今回の「虎に翼」の中で登場する星航一という人物も非常にハマり役だと思います。
何を考えているかわからない意味深な笑みと多くを語らないミステリアスな雰囲気が興味をそそられましたね。
「虎に翼」岡田将生演じる星航一のモデルとなる人物とは?
岡田将生演じる星航一のモデルは三淵乾太郎(みぶち かんたろう)さん。
<プロフィール>
生年月日:1906年12月3日
生誕地 :福島県会津若松市新横町
死没地 :東京都新宿区河田町
国籍 :日本
出身校 :東京帝国大学法学部
職業 :判事
父 :三淵忠彦
三淵乾太郎さんは、初代最高裁長官三淵忠彦の長男であり、千代田生命保険社長の兄であり、妻の祥子さんとの間に四人の子(長女・那珂(なか)さん、次女・奈都さん、三女・麻都さん、長男・力さん)がいましたが、1955年に祥子さんを病気で亡くしていました。1956年、名古屋地方裁判所判事であった和田(三淵)嘉子と入籍し、嘉子長男の和田芳武の継父となりました。
1930年、高等文官試験司法科に合格し1931年に東京帝国大学法学部を卒業して司法省に入省(司法官試補)。1932年、東京地方裁判所の予審判事となります。
1935年、東京民事地方裁判所判事に転じ1942年に司法事務官に補され、1944年領事として北京に滞在しました。戦後、高等裁判所裁判官及び最高裁判所調査官に着任し、甲府地方裁判所所長、浦和地方裁判所所長なども務めました。
改めてドラマの内容が実際のモデルとなる人物を大きくは変えずにそのまま描いているんだなぁと気付かされますよね。脇役の登場シーンは主役ほどは多くはなくても一人一人に人生の物語があることを考えさせられます。
「虎に翼」岡田将生演じる星航一の家族登場のシーン。違和感のワケは?
第20週「稼ぎ男に繰り女?」(第96〜100話)では寅子も航一も東京地裁に戻り、ドラマは再び東京編に移ります。
この週ではついに星航一の家族が登場しました。寅子と航一が「永遠の愛を誓わないだらしない愛」を誓った後、航一が寅子に対して深い愛情を抱き始め、ついに再婚へと物語が展開していくシーンですね。
寅子は同作品中で何度も「鈍感だな〜」と感じる場面や、その場の空気を読めず周囲をしらけさせる場面があり、視聴者としてはヤキモキしてしまいましたが、ここでもなんだか不穏な空気が流れていました。
航一の娘、のどかが「お父さんで大丈夫ですか?真面目すぎて退屈じゃないですか?」と寅子に問いますが、退屈だなんて全く感じたことがないと寅子親子と航一がお祭りに行った際のエピソードを笑いながら話している時の航一家族の表情がなんとも言えませんでしたね。
もしかすると、航一の子供達は父親(航一)のそんな姿を見たことがなく、またお祭りにも連れてもらったことが無いのかもしれないな、と感じていましたが、その後、のどかが「お父さんはそんな人じゃない」と明かしていましたね。
息子の朋一も同様に自分たちへの愛情の注ぎ方と寅子や優未に対する接し方の違いに違和感を感じて嫉妬していたこともわかりました。
それぞれ複雑な感情を抱えていましたが、想いを吐き出すことによってその後、星家の関係は非常に良好になりましたよね。本当によかったです。
「虎に翼」岡田将生についてのまとめ
岡田将生さん演じる星航一のモデルとなった三淵乾太郎さんと伊藤沙莉さん演じる寅子のモデルとなった三淵嘉子さんがご結婚されていたことが分かりましたね。
66話〜出演されていたため、出演時間もかなり多かったのではないかと思われます。
ドラマの後半から最終回まで岡田将生さん演じる星航一の存在感はずっと際立ってました。
寅子に大きく影響を受け、歳を重ねるごとにお茶目になっていく様は見ていて微笑ましかったです。
また、孫を持つおじいちゃん役までこなすとはさすがですね。
今後もいろんな役を演じられることでしょう。楽しみに応援したいと思います。